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ホーム> 医薬品Q&A >ラパリムス >【ラパリムス錠1mg,顆粒0.2%】16.1 血中濃度

添付文書 【ラパリムス錠1mg,顆粒0.2%】16.1 血中濃度

質問
【ラパリムス錠1mg,顆粒0.2%】
16.1 血中濃度
回答
16.1.1  定常状態時の薬物動態
錠剤2mg/日で定常状態にある日本人リンパ脈管筋腫症患者10例に錠剤2mgを食後単回投与したときの血中濃度は、投与後平均2.75時間に最高濃度平均22.4ng/mLを示し、消失半減期は平均47.7時間であった 8)


16.1.2  血中トラフ濃度の推移
体表面積0.6m 2以上の小児を含む難治性リンパ管疾患患者11例に錠剤を52週間投与し、血中トラフ濃度を測定した。開始用量として、錠剤1mg/日(体表面積1.0m 2未満)又は2mg/日(体表面積1.0m 2以上)を経口投与し、その後、目標血中トラフ濃度を5~15ng/mLとして、投与量を適宜調節した(最大投与量は1日4mg)。
平均血中トラフ濃度は、投与2週後で5ng/mLを超え、52週後まで目標血中トラフ濃度を維持した 9)

乳幼児を含む難治性脈管腫瘍・脈管奇形患者13例に本剤を52週間投与し、血中トラフ濃度を測定した。開始用量を1日1回体重30kg以上の場合、錠剤2mg又は顆粒剤1.4mg、30kg未満の場合、顆粒剤を月齢に応じて次のとおりとし、血中トラフ濃度を5~15ng/mLとなるよう投与量を適宜調節した 10)
3ヵ月未満:0.02mg/kg/日
3ヵ月以上6ヵ月未満:0.04mg/kg/日
6ヵ月以上12ヵ月未満:0.06mg/kg/日
1歳以上:0.08mg/kg/日、ただし1.4mg/日を超えない。

 
16.1.3 錠剤と顆粒剤の比較
日本人健康成人に錠剤1mgを2錠又は顆粒剤2mgを、クロスオーバー法により空腹時単回経口投与した結果、AUC t、C maxともに生物学的同等性の判定基準であるlog(0.80)~log(1.25)を満たさず、生物学的に同等と判定できなかった。顆粒剤は錠剤に対して、AUC tで1.48倍(幾何平均の比)、C maxで2.30倍(幾何平均の比)であった 1)。[1.4、7.6参照]


16.1.4 母集団薬物動態解析(錠剤と顆粒剤の比較)
日本人データ(1282検体)を用いた母集団薬物動態解析の結果、錠剤に比し、顆粒剤の定常状態における血中トラフ濃度が1.23倍(90%信頼区間:1.09~1.37)高かった 2)。[1.4、7.6参照]

【文献】
1)社内資料:NPC-12T-1試験 治験総括報告書(2024年1月18日承認、申請資料概要2.7.6.1)
2)社内資料:母集団薬物動態解析(2024年1月18日承認、申請資料概要2.7.2.3)
8)社内資料:MLSTS試験 研究総括報告書(2014年7月4日承認、申請資料概要2.7.6.1)
9)社内資料:NPC-12T-LM試験 治験総括報告書(2021年9月27日承認、申請資料概要2.7.6.1)
10)社内資料:NPC-12T-CVA試験 治験総括報告書(2024年1月18日承認、申請資料概要2.7.6.2)
  
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