添付文書 【ノーベルバール静注用250mg】11. 副作用
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【ノーベルバール静注用250mg】
11. 副作用
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次の副作用
注1)があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
11.1 重大な副作用
11.1.1 中毒性表皮壊死融解症(Toxic Epidermal Necrolysis:TEN) 16) 、皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群) 16) 、紅皮症(剥脱性皮膚炎 17)~20) )(頻度不明)
発熱、紅斑、水疱・びらん、そう痒感、咽頭痛、眼充血、口内炎等の異常が認められた場合には、投与を中止し、副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行うこと 21)。
11.1.2 過敏症症候群(0.1%)
初期症状として発疹、発熱がみられ、さらにリンパ節腫脹、肝機能障害等の臓器障害、白血球増加、好酸球増多、異型リンパ球出現等を伴う遅発性の重篤な過敏症状があらわれることがある。なお、ヒトヘルペスウイルス6(HHV-6)等のウイルスの再活性化を伴うことが多く、発疹、発熱、肝機能障害等の症状が再燃あるいは遷延化することがあるので注意すること 12)。
11.1.3 依存性(頻度不明)
連用により薬物依存を生じることがあるので、観察を十分に行い、用量及び使用期間に注意し慎重に投与すること。また、連用中における投与量の急激な減少ないし投与の中止により、不安、不眠、けいれん、悪心、幻覚、妄想、興奮、錯乱又は抑うつ状態等の離脱症状があらわれることがあるので、投与を中止する場合には、徐々に減量するなど慎重に行うこと。[9.1.6、9.1.7、9.8 参照]
11.1.4 顆粒球減少(0.3%) 、血小板減少(0.1%)[8.2 参照]
11.1.5 肝機能障害(2.6%)
AST、ALT、γ-GTPの上昇等を伴う肝機能障害があらわれることがある。[8.2、9.3 参照]
11.1.6 呼吸抑制 22)(0.8%)
呼吸抑制があらわれた場合には、直ちに人工呼吸など適切な処置を行うこと。[7.1、9.1.1、9.1.2、9.8 参照]
11.2 その他の副作用
【文献】
12)Capewell S, et al. : Lancet. 1988; ii: 480-2
16)松本鐐一, 他. : 皮膚科の臨床. 1970; 12(11): 973-83
17)富田斉, 他. : 日本小児科学会雑誌. 1987; 91(6): 1465-71
18)井上正和, 他. : 山田赤十字病院雑誌. 1988; 10(10): 100-3
19)尾崎元昭, 他. : 皮膚科紀要. 1979; 74(1,2): 51-5
20)Sexton DL, et al. : J Am Med Assoc. 1941; 116(8): 700-1
21)狩野葉子. : アレルギーの臨床. 2001; 21(5): 355-9
22)田代哲男, 他. : 精神神経学雑誌. 1986; 88(6): 441-2
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