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ホーム> 医薬品Q&A >リティンパ耳科用250μgセット >【リティンパ耳科用250μgセット】18. 薬効薬理

添付文書 【リティンパ耳科用250μgセット】18. 薬効薬理

質問
【リティンパ耳科用250μgセット】
18. 薬効薬理
回答
18.1 作用機序
本剤は、主に鼓膜の上皮層に存在しているbFGF 注)受容体に作用して 4)、内皮細胞、線維芽細胞及びケラチノサイトの増殖や分化を刺激し、上皮下結合組織の迅速な増殖を促すことで穿孔した鼓膜を修復すると考えられている 5~7)。また、鼓膜の血管新生作用も有しており 8)、鼓膜への血流量を増加させることで、障害を受けた鼓膜の修復をさらに促進すると推測されている。

18.2 鼓膜閉鎖
モルモット鼓膜穿孔モデルにおいて、鼓膜穿孔部位にトラフェルミン(遺伝子組換え)を浸潤させたゼラチンスポンジを留置したところ、鼓膜閉鎖が認められた 2、9)

注)塩基性線維芽細胞成長因子:basic Fibroblast Growth Factor

【文献】
2)社内資料:モルモット用量設定試験(2019年9月20日承認、申請資料概要 2.6.2.2.2)
4)Kakigi A et al. J Otorhinolaryngol Relat Spec 2010;71
5)Mondain M, Ryan A. Laryngoscope 1993;103:312-8
6)Delapp NW, Dieckman DK. J Invest Dermatol 1990;94:777-80
7)Ledoux D et al. Prog Growth Factor Res 1992;4:107-20
8)Mondain M, Ryan A. Am J Otolaryngol 1994;15:344-50
9)社内資料:モルモット鼓膜再生試験(2019年9月20日承認、申請資料概要 2.6.2.2.3)