添付文書 【コスメゲン静注用0.5mg】18. 薬効薬理
- 質問
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【コスメゲン静注用0.5mg】
18. 薬効薬理
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18.1 作用機序
本剤がDNAと結合することで、RNA polymeraseによる DNAの転写反応が抑制されると考えられている 2),3)。
18.2 抗腫瘍作用
動物実験(マウス、ラット等)で、アクチノマイシンDは吉田肉腫、Ehrlich腹水癌、Krebs 2腹水癌、Sarcoma 180腹水癌、Leukemia 1210、Methylcholanthrene肉腫、乳癌及び移植性ウイルムス腫瘍等に対して抗腫瘍効果を有することが認められている 4)~7)。
18.3 HeLa細胞に対する作用
アクチノマイシンDはHeLa細胞に対して核毒として作用し、細胞変性効果を示すことが認められている 8)( in vitro)。
【文献】
2)高見沢裕吉,他:産婦人科の世界.1967;19(6):597-604
3)Sobell HM, et al. J Mol Biol. 1972;68(1):21-34
4)Sugiura K, et al. Ann N Y Acad Sci. 1956;63(5):962-76
5)Sugiura K, Ann N Y Acad Sci. 1960;89:368-72
6)DiPaolo JA, et al. Cancer Res. 1957;17(11):1127-34
7)DiPaolo JA, Ann N Y Acad Sci. 1960;89:408-20
8)松本慶蔵,J Antibiotics Ser B. 1961;14(1):1-14
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