添付文書 【ザノサー点滴静注用1g】17. 臨床成績
- 質問
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【ザノサー点滴静注用1g】
17. 臨床成績
- 回答
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17.1 有効性及び安全性に関する試験
17.1.1 国内第Ⅰ/Ⅱ相試験
WHO分類(2010年)でNET G1及び/又はNET G2に分類される、切除不能又は遠隔転移を有する膵・消化管神経内分泌腫瘍患者22例を対象に、42日間を1サイクルとして、①本剤500mg/m 2を5日間連日点滴静脈内投与後、37日間休薬を4サイクル繰り返す(5日間連日投与法)又は②本剤1,000mg/m 2を1週間間隔で点滴静脈内投与し、3サイクル目に1,250mg/m 2、4サイクル目に1,500mg/m 2に増量する(1週間間隔投与法)2とおりの用法・用量による検討を行った。
主要評価項目である5日間連日投与法における奏効率は6.7%(1/15例、95%信頼区間:0.2~31.9%)であり、95%信頼区間の下限値は閾値奏効率(5%)を下回った。なお、奏効が認められた1例は膵神経内分泌腫瘍患者であり、消化管神経内分泌腫瘍患者では奏効が認められなかった。
副作用(臨床検査値異常を含む)は22例(100%)に認められた。主な副作用は、血管障害(血管痛)13例(59.1%)、悪心10例(45.5%)、便秘10例(45.5%)、γ-GTP増加7例(31.8%)、倦怠感5例(22.7%)、味覚異常5例(22.7%)、尿中ブドウ糖陽性5例(22.7%)等であった 1)。[5.参照]
17.2 製造販売後調査等
記載なし
17.3 その他
記載なし
【文献】
1)Izumi K, et al. : Jpn J Clin Oncol. 2022; 52(7):708-16
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