FAQ 【ラパリムス】主な作用は、いつ頃発現しますか?
- 質問
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【ラパリムス】
主な作用は、いつ頃発現しますか?
- 回答
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リンパ脈管筋腫症患者を対象とした試験(MILES試験とMLSTS試験の合算)において、発現頻度の高い副作用についてその発現時期別の集計を行ったところ、下痢及び口内炎は服薬後3ヵ月以内の発現率が高く、その後は低率となったことから、治療開始後の比較的初期に発現しやすい傾向がみられました。また、咳嗽、呼吸困難、呼吸障害及び上気道の炎症といった呼吸器関連の副作用、感染及び上咽頭炎、皮膚障害については、治療開始から長期間経過後まで発現する傾向がみられました。
難治性リンパ管疾患患者を対象とした試験(NPC-12T-LM試験)において、服薬後84日以内で発現率が上位であった副作用は、口内炎、次いでざ瘡様皮膚炎でした。85~364日に発現した副作用では、下痢、ざ瘡様皮膚炎の発現率が上位でした。発現時期別の内訳は、口内炎が服薬後7日以内で1/11例(9.1%)、8~28日で5/11例(45.5%)、29~84日で2/11例(18.2%)、85~364日で1/11例(9.1%)でした。ざ瘡様皮膚炎は、服薬後8~28日で4/11例(36.4%)、29~84日で1/11例(9.1%)、85~364日で3/11例(27.3%)でした。下痢は、服薬後7日以内及び29~84日で各1/11例(9.1%)、85~364日で3/11例(27.3%)でした。なお、365日以降では、副作用が2例[上気道感染、浮腫各1/8例(12.5%)]報告されました。難治性脈管腫瘍及び難治性脈管奇形患者を対象とした試験(NPC-12T-CVA試験)では、服薬後3ヵ月以内、3ヵ月超のいずれにおいても、口内炎、発熱の発現率が上位でした。発現時期別の内訳は、口内炎が服薬後1ヵ月以内で7/13例(53.8%)、1~3ヵ月で2/13例(15.4%)、3~6ヵ月で8/13例(61.5%)、6ヵ月超で4/13例(30.8%)でした。発熱は、服薬後1ヵ月以内で6/13例(46.2%)、1~3ヵ月で3/13例(23.1%)、3~6ヵ月で1/13例(7.7%)、6ヵ月超で6/13例(46.2%)でした。
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