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ホーム> 医薬品Q&A >ラパリムス >【ラパリムス】肝機能障害の患者には、どのように投与すればよいですか?

FAQ 【ラパリムス】肝機能障害の患者には、どのように投与すればよいですか?

質問
【ラパリムス】
肝機能障害の患者には、どのように投与すればよいですか?
回答
肝機能障害患者に本剤を投与する場合、肝機能正常患者に比べて血中濃度が上昇する可能性があります。肝機能障害の重症度分類であるChild-Pugh分類のGradeの上昇に伴い、t1/2の延長、AUCの増大及びCL/Fの減少が認められています。そのため、中等度から重度の肝機能障害のある患者では投与量を半量から開始してください。なお、本錠剤は分割できません。開始用量を1日0.5mgにする場合は、投与回数を2日に1回(隔日投与)としてください。また、投与開始後は本剤の血中トラフ濃度を測定し、15ng/mL以内を目安として投与量を調節してください。

軽度肝機能障害患者(Child-Pugh分類Grade A13例、中等度肝機能障害患者(Child-Pugh分類Grade B5例、重度肝機能障害患者(Child-Pugh分類Grade C9例、肝機能正常患者27例を対象に、本薬液剤15mg注)を単回投与したとき、軽度、中等度、重度肝機能障害患者では、肝機能正常患者と比較してAUC∞はそれぞれ48%96%210%増大し、見かけのクリアランス(CL/F)はそれぞれ32%36%67%減少し、t1/2はそれぞれ25%89%168%延長しました。(外国人データ)
 

注)本剤の用法及び用量は以下の通りです。
〈リンパ脈管筋腫症〉
通常、成人にはシロリムスとして2mg11回経口投与する。なお、患者の状態により適宜増減するが、114mgを超えないこと。
〈難治性リンパ管疾患〉
通常、シロリムスとして、体表面積が1.0m2以上の場合は2mg1.0m2未満の場合は1mgを開始用量とし、11回経口投与する。以後は、血中トラフ濃度や患者の状態により投与量を調節するが、114mgを超えないこと。