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ホーム> 医薬品Q&A >ラパリムス >【ラパリムス】間質性肺疾患の患者には、どのように投与すればよいですか?

FAQ 【ラパリムス】間質性肺疾患の患者には、どのように投与すればよいですか?

質問
【ラパリムス】
間質性肺疾患の患者には、どのように投与すればよいですか?
回答
肺に間質性陰影を認める患者では間質性肺疾患が発症、重症化するおそれがあるため、慎重に投与してください。本剤の投与により、肺臓炎、薬剤性肺障害、器質性肺炎を伴う閉塞性細気管支炎、肺線維症等の症例が生じており、海外においては死亡に至った例が報告されています。また、本剤のトラフ濃度や投与量の増加に伴い、間質性肺疾患の発現リスクが増加する可能性があります。
投与開始前に胸部CT検査を実施し、咳嗽、呼吸困難、発熱等の臨床症状の有無と併せて、投与開始の可否を慎重に判断してください。投与開始後は定期的に胸部CT検査を実施し、肺の異常所見の有無を慎重に観察してください。なお、小児に対する胸部CT検査の実施に際しては、診断上の有益性と被曝による不利益を考慮し、必要に応じて実施してください。咳嗽、呼吸困難、発熱等の臨床症状がみられた患者で、感染、腫瘍及びその他の医学的な原因が適切な検査で除外された場合には、間質性肺疾患の診断を考慮し、必要に応じて肺機能検査(肺拡散能力(DLco)、酸素飽和度、動脈血液ガス分析等)及び追加の画像検査を実施してください。本剤による間質性肺疾患が疑われた場合には、適切な処置を行ってください。
(間質性肺疾患が発現した場合の休薬・中止の目安については適正使用ガイド27頁をご参照ください。)